東北関東大震災 渋谷から横浜まで徒歩で帰宅しました

東北関東大震災が発生してから一週間、これほど悲しみと不安に満ちた日々はありませんでした。幸い身近な知り合いに被災した人はいなかったのですが、被災された方々へのお見舞いとエールをおくりたいと思います。また、様々な支援に携わっている方々へ感謝の気持ちも。私はこの震災で帰宅困難者(職場から家まで20km以上距離がある人という定義らしい)として、渋谷のオフィスから横浜の自宅まで徒歩帰宅する経験をしました。こんな経験を二度としたくはありませんが、今後何かの役に立つかと思い、その様子をまとめました。

準備から出発まで

地震発生から2時間ほど経過し、駅封鎖と交通網の麻痺、自宅の状態が不明、次の日は休日なので疲れても良い!という状況を考えて徒歩帰宅を決断しました。Googleマップで経路を調べると、オフィスから自宅までは約20km、渋谷駅と菊名駅の間を走破することになります。途中のコンビニをトイレや休憩地点として使わせてもらいながら東急東横線沿いをなるべく歩き、電車の復帰を期待し、更にバス・タクシーが使えれば使うという作戦を立てました。経路には幹線道路が多く、ある程度の土地勘もあり、勾配も少ないという事でリスクも少ないだろうと判断しました。Twitterで主要な橋が通行可能であることも確認できました。

同じ方向に歩く8人でパーティを結成し、自分が一番遠かったので何となくまとめ役になりました。経路を説明し、全員に歩けることの確認と決して、無理をしないことを申し合わせました。歩ける靴を履いていることも確認しました(女性も多かったのですが運良く全員歩けそうな靴でした)。風が冷たい日でしたので防寒対策も。

不安なのは、オフィスから出ると極端に情報を取得する手段が減ること。スマートフォンのGPSや地図表示(3G回線に接続できない為)ができないことを想定して、紙地図を準備しました。偶然持っていた手回し発電LEDライトも持参。

道中(東京都内)

17:30頃出発。既に首都圏の交通網は麻痺。道路は徒歩帰宅者で混雑していましたが、みなさん頑張って歩いていました。スーツ姿と革靴で歩いている方も多く見ましたが、歩ける靴を常備しておく事は大切ですね。災害用リュックを背負ってる方も見受けられ、両手が使える事は安全面からも有利だと感じました。

途中のコンビニで休憩と食料を調達しドンドン歩く。パーティーを組んだおかげで声を掛けて話をしながら進めるのは気持ちの面からも非常に有難かったですね。メンバーの目的地に近づいたことでパーティー人数が減っていく。

道中(川崎市)

東京都内の道中で生活インフラへのダメージがなさそうだったので、それよりも西の横浜方面は問題ないだろうと考えていました。しかし、20:20頃、丸子橋に到達し、橋を渡って川崎市に入ると辺りは真っ暗。武蔵小杉から綱島の約7kmの地域が停電となっていました。

足下も暗くなり歩行するにも気をつけなければならない状況になりましたが、幹線道路(綱島街道)で渋滞中の車のヘッドライトのお陰で歩けました。こういう場合も考えて懐中電灯も必要ですね。

携帯電話の電波は全く届かなくなりました。恐らく、携帯基地局が停電で稼動していないと考えられます。案の定、GPS・地図機能も使えませんので、紙地図やスタンドアローンで動作する地図アプリケーションは必要です。

コンビニを始めとする店舗も閉店しており、自販機も使えないという状況なので、食料、水の入手は不可能。この状態は非常に危険で、もし全行程で停電だったとすると今回の準備での徒歩帰宅は無理です。災害時、徒歩帰宅者にコンビニやガソリンスタンドなどが支援するというような話を聞きますが、そもそも停電になっていたら店舗を開けることもできないと予想されます。そんな停電地域で、とある学校が避難所およびトイレの提供をしていました。非常に助かりました。

道路は信号も動いていないためか大変な混雑となっており、救急車と乗用車の追突事故も目撃。車道の端では、バイクと自転車が入り乱れて走行し危険な状況。バスも立ち往生し、道中のバス停ではずっとバスが到着するのを待ち続ける方々も。。。災害時には一般車両の通行を制限しないとダメなのでは?と感じました。

道中(横浜市)から到着まで

流石に疲れてきて腰辺りに違和感を感じてきました。大綱橋を渡り横浜市内に入ると停電が解消し一安心。ようやく営業していたコンビニを見つけて立ち寄りますが、調理せずに食べられるものは殆ど無い状態でした。飲み物は確保できました。その後、パーティーも解散し、23:10頃、自宅に到着。そのころには東急東横線も復旧しました。

まとめ

無事、全行程を歩行できました。疲れましたが、マメを一つつくっただけで、足や腰を痛めることはなかったです。パーティーのみなさんも無事帰宅できたようです。

  • 歩行距離 - 約20km
  • 所要時間 - 5時間40分(Googleマップでは4時間の予想)
  • 休憩回数 - 4回(コンビニ3回、小学校1回)

準備しておくべきもの

持っていて便利だったもの、準備しておくべきものをまとめておきます。

  • 歩きやすい靴 - 革靴では無理、普段から履きなれた靴を準備。
  • ペットボトル飲料 - 水分補給は必須。
  • 通信機器 - スマートフォン強力。地図とTwitterが便利。
  • ラジオ・ワンセグ機器 - 情報源として。
  • リュック - 両手が使えることは咄嗟の時に対応できる。
  • 携行食料 - 直ぐ食べられるもの。チョコレート、カロリーメイトなど。
  • 懐中電灯 - 停電地帯では心強い。
  • 軍手 - ケガ防止の為。
  • 気象条件で必要なもの - 今回は寒かったので防寒対策を。
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